はじめは緊張して手元がおぼつかない男性にも、女性講師が丁寧に指導してくれる

大阪市の中心部、地下鉄御堂筋線本町駅から徒歩五分という好立地に「男の料理倶楽部だんしゃく」はある。ビジネス街でサラリーマンが多く行き交う場所柄、会員は30代から50代のサラリーマンが多いそう。また、「男性も料理を作る」という意識が広がった影響か、自営業者や定年後の男性、はては20代の若者まで様々な年代の男性が料理を楽しむために通っている。少人数で指導してもらえる点や、全ての器具（エプロンまで！）が揃っているので、自分のタオルさえあれば会社帰りに気軽に通えるのが人気の理由だろう。

同スクールは、女性向けの料理教室「TOMATO Cooking Club」の運営会社が、男性料理教室への問い合わせが多かったため、そのニーズに応える形で1999年8月にオープンしたのが始まり。当初は女性と男性の教室を完全に区切っていたという。しかし、緊張のあまり料理を楽しめない男性会員の方が多かったため、女性達が楽しみながら料理している姿を見て本来の料理教室の雰囲気を分かってもらうために区切りを完全に無くし、オープンな空間で教室を開催している。その甲斐もあって、現在では楽しそうに料理を作っている男性達の姿を見ることが出来る。

「作る喜びと食べる喜びの両方を味わってもらう」ことにこだわっている同スクールでは、包丁の使い方からきちんと教えてもらえるので、不器用で手先に自信のない男性でも、包丁やフライパンなどの調理器具を徐々に使いこなせるようになる。「はじめは恐々触っていたのに、包丁を自由に使えるようになると、それだけで料理が一段と楽しくなる」と多くの会員が言うように、少しずつ自分の技術が上がっていくことを実感できるのが一番の楽しみ。

初めての方へだんしゃくオススメのコースは、技術に応じた様々なコースの中から、初心者向けの「1日体験コース　￥2620」で、和食・洋食・中華の三種類があり、それぞれ肉じゃが・酢豚・ハンバーグといった基本的なメニューを覚えることが出来る。周りの男性も自分と同じ初心者ばかりなので、男性料理教室に抵抗や不安を感じることなく、料理に没頭できるだろう。

男性が家庭で料理をするのが珍しくない今の時代、だんしゃくで磨いた料理の腕前を披露し、大切な人との憩いの時間を自分自身で演出してみるのも一興かもしれない。