ファミコンを愛した全ての人たちへ
伝説のあの人気番組が、ついに映画化!
©2014ハピネット/ガスコイン・カンパニー
フジテレビのCS放送でひっそりとスタートしたにもかかわらず、異例の10年間ロングランを記録中のゲームバラエティ「ゲームセンターCX」。
有野課長(よゐこ・有野晋哉)が懐かしの家庭用TVゲームに挑戦し、ただひたすらエンディング画面を目指すのだが、何度失敗しても諦めない課長の姿がゲームファンたちの共感を呼び、なんとDVDシリーズは驚異の累計50万セットを突破!
そんな番組が10周年、そしてファミコン30周年の節目を記念したビッグサプライズは、なんと劇場映画化!!
80年代オマージュと、ゲーム愛に溢れたファミコンを愛する人々に贈るもう一つの“三丁目の夕日”とも言うべき本作。
その映画公開を記念して行われた舞台挨拶の模様をお届けします。
登壇者:“有野課長”こと有野晋哉(よゐこ:41歳)、蔵方政俊監督(46歳)
MC:管剛史エグゼクティブプロデューサー(「ゲームセンターCX」プロデューサー)
有野さん、地元・大阪で舞台挨拶ということで、今のお気持ちをお聞かせください。
有野:同級生が来てるんです、今日(笑)。
「マイティボンジャック」の本放送を観てらっしゃる方は分かると思うのですが、「マイティボンジャック」を樋口んちでやったと言うてたと思うんです。
時々出てくる金持ちの樋口くんですね(笑)。
これは樋口んちでやった、これは遠藤んちでやった…と。
小学校の時は遠藤、中学校の時は樋口という、その樋口に一昨年ぐらいに番組で再会する機会があって、そっからつながるようになったんですが、今回この映画化で、マイティボンジャックの(本放送の)回、映画を観て感想ちょうだいって言ったら、樋口から「マイティボンジャックは俺んちでやってへんで」と。
それ、かなり衝撃の事実ですね。
有野:「俺んちでやったんはボンバーマンやで」と。
<会場:爆笑>
映画のまんまじゃないですか! “ボン”と“ボン”で(笑)
有野:僕は自分自身、映画の中ではダイスケだと思ってたのですが、クミコだったのかもしれない。
じゃぁ、マイティボンジャックは誰の家でやってたんですか?
有野:俺、樋口んちやと思ってたんですけど、違うみたいなんですよ。やってた思い出はあるんですけど…
でもそれ言われた瞬間に、全部の思い出がボンバーマンにすり替わったんですよ、パタパタパタッと(笑)。
<会場:爆笑>
有野:だから(大阪での舞台挨拶は)地に足ついてリラックスモードでしゃべろうと思ったんですけど、そのやってしまった感があるから、6年前から取り返さないといけないので、申し訳ないなと思って今立っております。すいませんでした。(スポーツ紙の記者に向け)えぇ、天野君(キャイ〜ン)の結婚の話は後ほどしますんで(笑)、すいません、もうちょっと待ってくださいね。
©2014ハピネット/ガスコイン・カンパニー
監督、今の心境をお聞かせください。
監督:今日はご来場いただきまして、ありがとうございます。これが二本目の監督作品で、去年の夏の暑い盛りに撮影をしたんですけど、こんなに多くの皆さんに観ていただけて、万感胸がいっぱいです。本当にどうもありがとうございます!
有野さんの演技、役者・有野晋哉としてはいかがでしたか?
監督:有野さん……(しばし間)
有野:今のが答えじゃないですか!!
監督:いえいえ(笑)。
今回、バラエティ番組とドラマの融合ということで、どちらのパートにも有野さんにはご出演いただいて、番組自体の空気というか雰囲気を作っているのは有野課長の存在がとっても大きいと思います。
そこを壊さないように、ある意味有野課長にお任せするような、そういう思いで撮ってました。
なるほど。我々テレビのほうと同じシステムですね、それは(笑)。我々もお任せしてますからね。
有野:そうですね。
この10年、台本がないです(笑)。
去年、武道館出させてもらったんですけど、「だいたい一本のソフト13分ぐらいでお願いします」みたいな、ペラペラの台本でした(笑)。
有野さん、自分がスクリーンに出てみて、感慨深いというか、大阪でこうやって舞台挨拶してますけども…
有野:台本で見た限りでは、「2006年 有野課長 挑戦部屋にて」ぐらいの一行で終わるんですね。
だから普通の映画の台本よりも半分ぐらいの薄さで「薄いなぁ、台本!」と思ってて、ほんまに僕出てんのかな、と思ってたら、半分以上課長の挑戦シーンだったりして、どうなんねやろ?と思いながら、結末を僕自身が全然覚えてないんですよ。
確かここでこうやった!と思ったら、あぁ、死んだー!と…新鮮に観れましたね。
お客さんもそういう感じで観れたんですかね?それでいうと、僕が演技しているとかそういうことではなくて、僕が演技しているのは「そこの子―!」(映画のワンシーン)って言うてるだけなんで(笑)。
演技でもなんでもないです!
有野:そうですね、あれをダイコンって言うんでしょうね(笑)。
©2014ハピネット/ガスコイン・カンパニー
有野さんと僕は大阪の出身でして、梅田といえば思い出の地でもありますよね。
有野:ゲームするときは、だいたい梅田が多かったですね。西九条から自転車で来てましたね。4駅分とかかな?
有野さんが此花出身で、僕は西区の九条出身で、実は近所ですよね。だいたいどこでも自転車ですよね(笑)。
有野:4駅ぐらいは軽く自転車ですね(笑)。で、ゲームした後、100円ラーメンってのが確かあったんですよね。多分分からないと思うんですが、梅田の第一か第二ビルの間にあったんですよ。
地下?
有野:いや、上にあったんですよ。100円でラーメンと餃子、一個一個食べれるという。今日ここに入る前にプラッと回ってみたんですが、もうなかったですね。
すっかり変わってますよね。僕も第一・二・三・四ビルでよく安売りチケット屋に行ってましたが、もうないですかね、そういうのも。
有野:少ないですね。
あと、第三・四ビルの地下はよくシャッターが閉まってるんですよね。シャッター、シャッター、ゲームセンターみたいなところが昔はあって、そこでよくゲームしましたね。
有野:最新のゲームは、梅田に来たらできるんですよね。
そんな思い出の場所でもありますが…
有野:みんな梅田に住んでるわけじゃないから、分からんかぁ(笑)。
有野さん、昨日も話したんですが、42歳になられるということで、ソチオリンピックの葛西さんと同い年ですよね?中年の星というかレジェンドともてはやされていますが?
有野:僕の方はファミコン界のレジェンドと言われているようで(笑)。
<会場:爆笑>
有野:ご存命なのに?って思ってて。
<会場:爆笑>
そこはレジェンドでいいじゃないですかね?
有野:勇気づけられますよね、40超えても現役でいけるというのは。2020年のオリンピックに向けて、僕も指の体力づくりから始めようか、と。
なんの競技に出るんですか?
有野:レトロゲームです。
あっ、ジャンルはね。
有野:今、多分少ないと思うんですよ。
万が一、レトロゲームというジャンルができたとしても、多分その辺の少年に負けるか、と(笑)。
有野:若いもんには負けへん!言うて。ぶ厚めの老眼鏡かけて(笑)。
では、マスコミの方お待たせしました。(キャイ〜ンの)天野くんについてちょっとお聞きしたいんですが(笑)。
天野さんの結婚についてコメントお願いします。
<爆笑・拍手>
有野:火曜日めちゃイケが終わった後、キャイーンのライブのコメントを撮るので楽屋に入って、撮影するってなったら天野君がフラッと入ってきて、天野君から質問されるとは聞いていたんですが、すんごい緊張した顔してるから「なんやぁ?どうしたん?」って聞いたら、「結婚、します」って言われて(笑)。「そんな緊張した顔で言われても」って思ったんですけど(笑)。
後ほどメールでやり取りしたら、両親に報告するより緊張したって、言われました。
相手の方をご存知なんですか?
有野:いや、知らなかったですね。やっぱり、20代の頃から女子アナが大好きっていう、職業で選んだらあかんよぉ!って話をしてたんですけど、あのルックスで、40超えて女子アナと結婚できる、とは。これはもう葛西さんと一緒じゃないですかね!夢をもってれば叶う、と!
女子アナ好きのレジェンドみたいな(笑)
有野:あれもレジェンドですよ(笑)
絶対言っちゃいけないことですね(笑)。(記者の)筆がめっちゃ進んでるじゃないですか!
有野:でもホントに性格が良かったんでしょうね。
遅いです(笑)。
有野:その撮影の時の合間にもしゃべったんですけど、「なんでその彼女にしたの?」って聞いたら、「分かんないんだよ。
でも、この人だなって思ったんだよ」って。
なにそのフワッとした答えって(笑)。
それをものすごく曇ったメガネで言うてましたよ(笑)。
そのおかげで今日のスポーツ紙は、うちの記事が小さくなってしまって(笑)。
有野:いや、なにかしら僕らは小さかったはずですよ。ぼくらちっちゃいとこでやっとかないと(笑)。
小さい挑戦部屋から始まってるんですから(笑)。
今回も、この「ゲームセンターCX」が劇場版になったのも、皆さん口コミで2CHとかで書き込んでいったから広がったと思うんですね。
そっから、TwitterとかブログとかFaceBookとかどんどん増えてきてるから、どんどんつぶやいてください。
初日、二日目に来ていただいた皆さんはほぼ我々の同士だと思いますんで、ぜひネタバレしない程度におもしかったと拡散していただきつつ、もしおもしろくないなと思ったら、できるだけその被害者を増やしていく会というか、
有野:ハッシュタグつけてね(笑)
自分だけがこのおもしろくない気持ちでいるのでなく、えぇい巻き込んでやれ!と(笑)。
有野:話題にのぼるというのが大事やと思うんです。
皆さん応援隊ということで、ご支援よろしくお願いします!
最後に一言ずつお願いします。
監督:今日は本当にありがとうございました。映画のスタッフだけではなく、この10年間「ゲームセンターCX」という番組をずっと支えてきたスタッフを代表しまして、心から御礼を申し上げます。本当にどうもありがとうございました。
有野:そんなにおもしろくなかったら、どんどん炎上してもらってもいいですよ(笑)。
炎上したらしたで、番組のものすごいファンの人たちが消防活動に走ると思いますので(笑)、こっちはすごい消防隊がいると思うので(笑)、そこでのやり取りがブログとかネットニュースにあがれば、またそれはいいなぁと思うので、転んでもタダでは起きない番組だと思います!
皆さんの力でどんどん広めてやってください。
よろしくお願いします!ありがとうございました!!
2月22日(土)より
梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、
MOVIX八尾、T・ジョイ京都、イオンシネマ三田ウッディタウン
ユナイテッド・シネマ大津にて公開中
【STORY】
1986年、ファミコンを愛する少年・ダイスケは、憧れのクミコに近づくため、不良たちに“借りパク”されたゲームソフト『マイティボンジャック』を取り戻すべく立ち向かう――。
一方で激ムズの難易度で知られる『マイティボンジャック』に挑戦中の有野課長は、奇跡のプレイを連発するもタイムリミットが刻一刻と迫っていた――。
ファミコンソフトで結ばれた少年・ダイスケと有野課長。
彼らの“恋”と“挑戦”の行方はいかに!?
監督:蔵方正俊 主題歌:怒髪天「プレイヤーT」
出演:有野晋哉(よゐこ)、吉井一肇、平祐奈、阿部考将、松島海斗、吉田翔
2013/日本/109分/配給:シンカ、ハピネット
www.gccx-movie.jp
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