大正時代の長屋を廃材や流木などで新たに命を吹き込んだアトリエ「Avalon Spiral」では、さまざまな民族楽器を販売する傍ら、ディジュリドゥ教室を開講している。
店長である三上氏は日本ディジュリドゥ協会大阪事務局の運営に携わっている日本を代表するプレイヤーの一人である。そんな彼がディジュリドゥの演奏法はもちろんのこと、背景にある民族や文化についての説明も丁寧に行ってくれるアットホームな教室である。授業内容はいたってシンプルな対話形式で行われていくのだが、最初の難関である循環呼吸(サーキュラーブリージング)なども、すぐにマスターできるのだそう。ここ数年でその認知度も高まりつつある、いま話題の楽器をいち早くチェックすべし!
氷河期前には大陸同士がつながっており、オーストラリアのアボリジニーと日本人は同じモンゴロイドだったという。「ディジュリドゥをきっかけに、歴史背景に興味を持つようになった」と話す三上氏はその思いを現在のアトリエに反映させ、世界各国の民族楽器を取り扱うようになる。
一つの楽器に触れたことでさまざまな見識が広がり、多くの人々との交流が生まれていくということを伝えるべく、今後は“環太平洋モンゴロイド”ショップとして活動を行っていくとのこと。
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三上賢治(ミカミ・ケンジ)
1965年大阪生まれ
音楽家・岡野弘幹氏の誘いで『グラストンベリーフェスティバル’93』の参加をきっかけに、本格的な活動をスタート。96年より天空オーケストラのメンバーとして活動し、脱退後の2000年にアバロンスパイラル設立、日本ディジュリドゥ協会大阪事務局の運営に携わる。