どうも! インライフ編集部です!
前回は“食欲の秋”をテーマに『丹波松茸』を紹介しましたが、秋といえば“芸術の秋”という側面もありますよね。
芸術の秋に美術館にでも行って有名絵画を見るというのは、心を豊かにするだけでなく審美眼を養います。
ところで、ゴッホやピカソの作品のお値段がウン億円もするということは知っていますが、じゃあ最高額で取引された絵画って誰の作品でどれぐらいのお値段なんだろう…?という疑問が出てきました。
今回は“世界一の落札価格を誇る絵画”をランキング形式で紹介したいと思います!
第5位『ウーマンIII』ウィレム・デ・クーニング
約19,300,000,000円(1億3750万ドル)
20世紀を代表するオランダ出身の画家 ウィレム・デ・クーニング。
抽象表現主義の創始者の一人として、今日の美術界に多大な影響を与えた方です。
有名な作品として女性をテーマにした“ウーマン”シリーズがありますが、1953年に描かれた『ウーマンIII』を、2006年にアメリカのヘッジファンド運営会社の創始者 スティーブ・コーエン氏がおよそ193億円で落札しました。
ジーッと見てると不安になりそうな絵ですが、これが193億円もするんですか…。
第4位『No.5, 1948』ジャクソン・ポロック
約19,600,000,000円(1億4000万ドル)
抽象表現主義(所謂ニューヨーク派)の代表的な画家として有名な ジャクソン・ポロック。
キャンバスを床に広げてハケやコテで空中から塗料を滴らせる“ドリッピング”や、飛び散らせる“ポーリング”などの手法「アクション・ペインティング」が彼の代名詞です。
比較的有名な作家さんですし、実際に見ると迫力がありそうなので、手に入るのなら自宅に飾ってみたいですが、まぁなんと196億円もします…。
落札された方は、メキシコ人投資家のデヴィッド・マルチネス氏。お金のある方は羨ましいですね…。
第3位『アルジェの女たち』パブロ・ピカソ
約21,500,000,000円(1億7900万ドル)
200億円を突破しました。
その名を知らない人はいないでしょう、巨匠 パブロ・ピカソの『アルジェの女たち』が、第3位にランクインしています。
ウジェーヌ・ドラクロワによる同名の絵画作品をモチーフにしていて、バージョンがAからOまである連作の1点がこのお値段で落札されました。
元々は1956年に美術コレクターのガンツ夫妻が21万ドルで購入。1997年にオークションに出品され3190万ドルでサウジアラビアのコレクターに売却、その後2015年5月にまた別の方(購入者は不明)落札されたという作品だそうです。
第2位『カード遊びをする人々』ポール・セザンヌ
約32,500,000,000円(2億5900万ドル以上)
“近代絵画の父”と称される ポール・セザンヌの1作。
セザンヌの晩年にあたる1890年代に描かれたこの絵は連作として5点が存在し、それぞれ絵の大きさやカード遊びをする人数が異なっています。
タバコを吸いながらカード遊びをするプロヴァンスの農民たちを描いていて、セザンヌ作品の要であると考えられています。
画像の2人の人物が描かれたこの絵は、ギリシャの富豪ジョージ・エンビリコスが所蔵し、2011年にカタール王室が購入。
今後の予定では、カタールの国立美術館に展示されることになっています。
近年、潤沢な資金をバックにスポーツやアートの分野で注目を集める“オイルマネー”って本当に凄いですね…。
第1位『いつ結婚するの』ポール・ゴーギャン
約35,500,000,000円(3億ドル)
正確な金額は公表されていませんが、それでも世界最高の落札額を誇る作品は、1892年に制作されたゴーギャンの作品『ナフェア・フェア・イポイポ(いつ結婚するの)』だと言われています。
その額およそ350億円……。
ゴーギャンが初めてタヒチを訪れたときに制作した作品で、タイトルの“ナフェア・フェア・イポイポ”は“あなたはいつ結婚するのか?”という現地の言葉だそうです。
この作品も2015年にカタール王室が購入。現在はアメリカやスペインで展示予定があるので、購入者の手元に渡るのは2016年頃ということです。
いかがでしたか?
これだけの金額を個人で出すのは無理ですが、複製画を購入して自宅を彩り楽しむという方法もあります。
僕の祖父の家にはゴッホの「ひまわり」の複製画がありました。
その「ひまわり」を見てると、時には心が安らぎ、時には“なぜこの絵を描くに至ったか”という探究心も擽られます。
“芸術の秋”だからこそ、芸術作品に触れてみて何かを感じ取ってみて下さい。