普通の不動産事業とはちょっと違う「アートアンドクラフト」とは?
94年の設立から15期目を迎えるという「アートアンドクラフト」。モダンな外観が特徴のダイビルに居を構えるオフィスは、その業務内容と相まって非常にオシャレな空間として存在している。女性が2/3というスタッフだが、華やかさというよりは信頼のおける職人気質といった雰囲気を醸し出している。
不動産・設計・施工という3つの側面を持つ業務内容。同社の中村さん、岡崎さん両コーディネーターによると同社が扱う業務のひとつに『リノべーション』がある。リノベーション=刷新、改善。または修理、修復の意だが、市内で新築物件を探そうものなら費用はかなりの割高になる。それなら中古、もしくは郊外で探しリノベーションしてしまおう、ということだ。合わせての費用も市内の新築よりは割安でなおかつ、単純なリフォームでなく戸主の望む理想のスタイルへと修理というより一新してくれる、といったら分かりやすいだろうか。
衣食住のみならず、職住環境の提案
「アートアンドクラフト」の顧客の半分は家で仕事をしている職種(グラフィックデザイナーやプログラマーなど)だそうだ。職場と住まいが同居する人にとっては、24時間丸々その空間に滞在するといっても過言ではない。そんな人たちだからこそ、住にはこだわる。今まで手がけた物件もその人のためだけの、同じものが2つとないものばかりで、どれもスゴく印象に残っているという。
また、オーナーさんの許可さえあれば、賃貸物件においてもリノベーションは可能だという。何も物件を購入しなくても貴方のライフスタイルは一変する可能性があるのだ。
ダイビルにあるオフィスのイメージ
3年前にダイビルに越して来たという同社。それまでのオフィスも仕事柄、趣向を凝らしたオシャレなオフィスだったそうだ。現在のオフィスも築80年を越えるモダンな外観を持つダイビルに合わせ、応接セットなどアンティーク風なもの。中庭に面し出られるのもこのオフィスだけの特権とか。ケータイがつながりにくい、というのはご愛嬌だが、ダイビルというイメージを損なわないオフィスの雰囲気に好感が持てた。
お客様の物件にも自分のもの以上の愛情を
もし貴方が同社にリノベーションを頼むとしたら…。まずはコーディネーターと不動産や内装などの打ち合わせ。総合受付と思ってもらえれば間違いない。物件が決まれば設計担当とのより綿密な打ち合わせに。そのようにして二人三脚で完成した物件を、携わった社員全員で見に行ったりという熱の入れよう。そう、最初から最後まで貴方だけのオンリーワンは社員たちのオンリーワンでもあるのだ。
まだまだおもしろいオフィスや賃貸が眠っている
買ってリノベーションは仕事として確立したという同社。今後の展開としてオフィスや賃貸をやっていきたいという。賃貸はまだまだ眠っているものが多く、安くておもしろい物件に住みたい、という人のためにも発掘していきたいそうだ。
またフロアごとのリノベーションの可能性も示唆する。ひと工夫、ひと手間かけると変わったオフィスに生まれ変わる。そうすることで仕事上のプラスもあるのでは?というのが同社の提案だ。最近では住まいとオフィスの境目がなくなってきており、寝泊まりできるオフィスの需要もある。そういう人たちに向け楽しく住め働ける環境作りを現在、力を入れ押し進めているそうだ。