第6回目となる今回は、シリーズ累計100巻を超える名作
『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部の主人公「空条 承太郎」から学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
前作であるPart2『戦闘潮流』から約50年後、1987年の日本から物語は始まる。
ある日突然「悪霊」にとりつかれ、困惑し留置場に自ら閉じこもったが、その「悪霊」は精神エネルギーが具現化した「スタンド」というものだと判明。
これより数年前のこと、かつてジョセフの祖父ジョナサンと戦った吸血鬼・DIOが海底から引き揚げられていた。
復活したDIOはスタンド使いの配下を増やし、世界を支配する野望を再び巡らせ、その影響でほどなくして承太郎の母親・空条ホリィが高熱を出して倒れてしまう。
ホリィの命は持って約50日。その期間内にDIOを見つけ出し倒すしか彼女を救う手段はない。
ホリィを救うため、そして100年の因縁に決着をつけるためDIOのいるエジプトへと旅に出る。
日本からエジプトまでの長い旅路の中、様々な出会いと別れ、死闘を繰り広げた承太郎から「オトコマエ」なポイントを分析していきます!
「違うね。道というのは自分で切り開くものだ」
○オトコマエポイント
人はどうしても楽な方、楽な方へと歩んでしまいがちです。『誰かが通った道』というのは、対応もしやすいため失敗することも少なく、逆に誰も通ったことのない道というのは、困難で険しい道でしょう。
しかし、だからこそそんなところに人生の成功があるのではないでしょうか。
もちろん闇雲に道を逸れてはいけませんが、人と同じ道ばかりでなく、時には失敗を気にせずに『道を切り開く』気持ちは、オトコマエに必要な要素かもしれません。
「無理だとか、無駄だとか言った言葉は聞きあきたし おれたちには関係ねえ」
○オトコマエポイント
「自分がこうしたい」と思うことや、夢・目標は大抵「そんなの無理」と言われることも多いかと思います。
そういったバッシングは気にせずに、具体的にどうすれば可能になるのかをじっくりと考えていくことが大事ではないでしょうか。
先ほどの言葉にも共通するのですが、「人が無理だ」と思うことを実行することができれば、それは新しい道を築いたことになります。
なにかに挑戦する際には、友人などに相談することもあるでしょうが、「無理」「無駄」といった言葉は、聞く耳をあまり持たず、『自分がやりたいという気持ち』を第一に考えられるのがオトコマエではないでしょうか。
きっと「無理」といった人に対して、見返してやるという気持ちがまたさらに原動力となってくれるでしょう。
「いいだろう…おれの『魂』をかけるぜ」
○オトコマエポイント
これは「自分の魂」を賭けてポーカーでギャンブル勝負を行う中でのワンシーン。
主人公である承太郎は、自分がこの勝負を行う前に実際に魂を仲間が取られてしまった光景を見ています。
普通、冷静にこんなセリフを言えるでしょうか。元々、承太郎は常に冷静な振る舞いを見せる中、仲間のピンチなどには密かに熱い心を滾らせるキャラクターです。
仲間の魂を救うため、クールな素振りを見せながら実はかなり激情する姿はかなりオトコマエです!
結果、この「魂」を賭けた勝負は、承太郎の"汗ひとつかかない"ポーカーフェイスで役なしの手札で勝利します。
このくらいの表面上のクールさと、内に秘める「仲間を助けるため」という熱い気持ちを持ちたいものです!
まとめ
こんなクールで情熱的な承太郎ですが、なんと17歳の高校生というのだから驚きです。
すでに、自分の「芯」というものを持っており、どんな時でもブレることはありません。
いかなる状況においても冷静に、しかし仲間のピンチとあらば静かに闘士を燃やす。
そんな姿勢で日々を過ごせば、誰からも頼られるオトコマエになれるのではないでしょうか。