急いで避難しなければいけない災害時に、あまり多くのものを持ち出す余裕はありません。
そのような場合に備えて、避難をする時に持ち出すもの、被災後の生活に必要なものなど、日頃から用意しておきましょう。
■飲料水
震度6以上の地震を体験した方へのアンケートでは、困ったことが「あった」人が 93.1%。トップ3は「生活用水」「トイレ」「飲食用の水」と水に関する問題でした。
地震の際は水道管が破裂し、断水している事がほとんどです。
トイレや体を洗うためにも必要ですが、やはりいちばん必要になってくるのは、飲料水。
ペットボトルのお水は玄関先や、一軒家でしたら庭の物入れなどに置いておくと、いざという時便利です。
■簡易トイレ
前述の水問題にもありましたが、こちらも大事。
災害時は「水洗トイレは使えないもの」と仮定して、簡易トイレを準備しておくことが重要です。
おすすめは洋式便座にかぶせて使うタイプの簡易トイレ。
袋の中に吸水凝固シートが貼り付けられ、用を足した時の水分を吸収凝固してくれます。理想は1人につき1日5枚、1週間分で35枚の簡易トイレを備蓄しておくといいそうです。
■非常食
保存期間が長く、火を通さないでも食べられる食品(レトルト食品、インスタント食品、クラッカー、缶詰など)。
保存可能期間2年〜5年のものが理想的です。
個人的に一番オススメなのは「ツナ缶」。
食べるのはもちろん、油が多く緊急時にはランプとして使うことも可能です。
中身の入っているツナ缶に少し穴をあけ、そこに綿や紙でできたこよりを入れ、火をつけるとランプが完成。
大体一缶で2時間位は火が灯っているので、使い終わったら中を開けて食べましょう。
■衛生用品
電気、ガス、水道が復旧するまではお風呂には入れません。
ライフラインが復旧するまでの間、体を清潔に保つためには、体や顔を拭くためのウェットタオルがあると便利です。
ウェットティッシュは体を拭くという用途では小さくて使いづらいので、赤ちゃん用のおしり拭きや、介護用の大判のからだ拭きが使いやすいサイズ。
日常的に使う環境であれば、災害に備えて多めにストックしておきましょう。
普段使いしていない場合でも、未開封であれば5年ほど保管できる災害用の大判サイズのからだ拭きもあります。
その他常備薬、三角巾、包帯、ガーゼ、脱脂、ばんそうこう、はさみ、消毒薬など、必要なものを備えておきましょう。
■電池・バッテリー
懐中電灯やラジオなどの電池はもちろん、スマホや携帯電話での連絡を取り合うために今や電源は必須アイテムとなっています。
熊本の地震では、スマホなどで現在開店しているお店の情報などが配信されており、そういった情報を得るためにも必ずバッテリーは確保しておきましょう。
照明はLEDランタンなどであれば、電池の消費も少なく、懐中電灯のように一方向だけでなく全体を照らせるのでおすすめです。
その他にもライターや、折りたたみ自転車などがあると便利です。
折りたたみ自転車はパンクしないタイヤのものを選びましょう。
ノーパンク折りたたみ自転車「AERO(エアロ)」
災害時に備えて必要なものを用意しておくことは非常に大切です。
しかし、用意した持出品や備蓄品は災害後の生活を支えるものであり、命あってこそのものだという事を忘れてはいけません。
実際に東日本大震災では、一度避難した後、もう安全だろうと誤解して、自宅に荷物を取りに戻って被災してしまった方が大勢いました。
まずは安全を確保すること、命を最優先にした行動を心がけてください。