第58回目となる今回は、春秋戦国時代を描いたヤングジャンプで現在も連載中の「キングダム」主人公、信から男前を学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
紀元前770年頃、500年間の大戦争時代を続ける中華西方の国「秦」。
その戦乱を終わらせるべく中国を統一するという壮大な目標を掲げる「政」と、戦争孤児で奴隷のように扱われてきた「信」が、身分など関係なく実力のみで這い上がることの出来る大将軍を目指します。
数多の戦や仲間との出会い、死や裏切りに触れながら共に成長していく政と信。
史実と一部フィクションを織り交ぜながら描かれる一大歴史スペクタル漫画です。
戦は"数"じゃねェ、"人"だ
○オトコマエポイント
朝廷内で圧倒的な勢力を持つ丞相・呂不韋(りょふい)に、秦王・政の陣営が対応したとき「万の軍勢に10人で立ち向かうようなものだ」と政の家臣が口にした時、信が発したセリフ。
戦局を左右するのは武将の意思決定であり、雑兵の数では無い。
まだ10代で武将としても駆け出しの頃の信ですが、何故か言葉には凄みがあり、呂不韋陣営もこれには口をつぐまされます。
これは他のことにも当てはまりますが、いくら粗雑なものを用意したところで、一つの優れたモノには敵いません。
物事の本質を突いた、デキる男のセリフですね!
苦しいんなら俺の背を見て戦え
俺の背だけを見て追いかけてこい!
○オトコマエポイント
キングダムでは、巻を追うごとに苦しい戦いが続きます。
慶舎(けいしゃ)の本陣に急襲する飛信隊は、力の差が歴然の敵兵に苦戦中。
その時、信が叫んだセリフがこれです。
「俺の背だけを見て追いかけて来い!!」
この一言で再び飛信隊に力が戻ります。
理屈ではない、心の底から湧き出るような活力で飛信隊の兵たちは士気を高め、敵将に迫ります。
信と飛信隊の面々の絆の深さがわかりますね。
一人の武将ではなく、将官として成長した信の格好よさが詰まった名言。
男前なら、人に頼りにされるようなリーダーシップを身に着けなければいけませんね。
そして俺はその金剛の剣だ
○オトコマエポイント
かつて四十万の兵を生き埋めにされた恨みを背負い、戦場にて戦う敵将万極。
「人は出口なき闇で永劫に呪い合い殺し合う それこそがこの世界の心理だ」と語る万極に対して信は
「境があるから内と外ができ敵ができる。国境があるから国々ができ戦いつづける。だからあいつは国を一つにまとめるんだ。そして俺はその金剛の剣だ」
と返します。
戦の只中にあり、誰もその終着点が見えない中、この恨みの連鎖を断ち切るには「国を一つにまとめる」しかないと、そして自分はその金剛の剣となるのだと。
どんなことがあろうとも、心を折る事無く、自分の信じた道を行く。
大義に向けて、真っすぐにひた走る信の本質が現れた"男前"なセリフです。
まとめ
信はどんなに出世しようとも決してぶれることのない、仲間を想う気持ち・大義を目指す気持ちを持っています。
「天下の大将軍になりたい」そう願った戦災孤児の少年は、大切な人を失い、その人の想いを抱えて、夢を現実にしようと一歩ずつ前に進んでいきます。
そんな信から放たれる言葉には重みや、魂を伴った魅力が詰まっています。
もちろん、信以外にも魅力的なキャラクターが多数登場するので、歴史ものが好きな方もそうでない方も、是非「キングダム」を読んで「男前の精神」を身に着けてみてはいかがでしょうか!?