第60回目は「ストリートファイト」をテーマにした格闘漫画「ホーリーランド」の主人公・神代ユウからからオトコマエを学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
高校生の神代ユウはいじめられっ子で、家にも学校にも居場所を見つけられず夜の街をフラフラと出歩いていた。
ある時、本屋で見掛けたボクシングの教本を手に取り、自室で訓練を繰り返して何ヶ月か経った頃、夜の街で自分に絡んできた不良達を倒してしまったユウ。
その後もケンカは増えていき、ユウは次第に「ヤンキー狩り」と呼ばれ恐れられる程になっていました。
不良だけでなく、腕に自信のある格闘家達がユウに挑みかかり、ケンカだけでなく、友人としての交流が出来ていき、ユウは夜の街の中にようやく自分の居場所を見つけていく…。
何より恐ろしいのは 本当に怖いのは
何処にも居れなくなる事 この世の居場所をなくす事だ
○オトコマエポイント
不良に絡まれた時は逃げることも多かったユウが、不良たちに囲まれてしまい抵抗することを決めたシーン。
家や学校に居心地の悪さを感じていたユウが、ようやく夜の街に自分の居場所を感じはじめていましたが、このままではその場所すらも追われてしまうことになります。
恐怖を感じていても、勝てる見込みが少なくても、もうこれ以上逃げたくないと拳を握るユウ。
一番正しい方法では無いのかもしれませんが、それでも目的のために意思を決めた男というのはやはり「男前」ですね。
皆いるんだ 僕の中に
○オトコマエポイント
プロデビュー間近のキックボクサーに一度は敗れたユウ。
周りの仲間に支えられ、再戦を果たした時に、自然と今まで対戦した相手の動きをトレースしていることに気づきます。
ユウはいつもケンカや暴力行為に対して悩みを抱えていましたが、これもまた一つの絆の証であると吹っ切れ、ようやく自分の存在を肯定できるようになりました。
「北斗の拳」など、格闘漫画ではよくあるシーンではありますが、今までの成長や仲間との絆が感じられる名シーンですね。
君は変わる 変われる
○オトコマエポイント
ユウが最後に言ったセリフで、読者に語りかけているようにも見えるシーン。
ユウはいじめられっ子から、不良狩りと呼ばれ、そして周囲からも認められる存在になっていきます。
誰であれ、変わることが出来ない人間なんていません。
肉体的な強さでなくても、自分の考えや気持ちを少しづついい方に向かわせていくことは決して難しいことではありません。
仕事や生活で息苦しさを感じている人は、時に逃げることも必要ですが、時には戦い、また、周りとの理解を深めていくことも大切です。
「男前」になるために、少しづつ前に進めるよう努力していきましょう!
まとめ
ユウの1番の強さは、真面目な性格と研究力にあります。
メンタルにムラがあるせいで敗れることもありますが、敗れた後自分の何が悪かったかじっくり考えたうえで相手を研究し、次の戦いで同じミスをすることはありません。
また、普通であればトラウマになってもおかしくないような敗れ方をしても、必ず立ち上がるその精神力なども、「男前」として見習うべきポイントです。
一味違った格闘漫画「ホーリーランド」、ドラマ化もされているので、興味が有る方は是非そちらも視聴してみてください!