南海難波駅と歌舞伎座の中間あたりに位置する交差点の角にある「ナカムラZIPPO」。ZIPPO社が成長しはじめた1940年代のアメリカをイメージした外観の店内に入ると、現行物からビンテージ物まで4000種以上の様々なZIPPOが、天井にまで陳列されているのを見て驚く。それもそのはず、「ナカムラZIPPO」は日本では数少ないZIPPO社公認のZIPPO専門店であり、その規模も日本最大級。「戦後60年以上も営業を続けている」と聞けば、そのバリエーションと品数の多さにも納得である。
店内は定番商品・オリジナル商品を中心とした入り口側のフロアと、ビンテージ物を中心とした奥のフロアに分かれており、来店したお客それぞれのニーズに合った楽しみ方が出来るようになっている。「レアなZIPPOでなくても、沢山ある商品の中から自分の宝物になるZIPPOを見つけてほしい。」と店長の中村典弘さんが語るように、店内はまさに大人の宝箱。シンプルなデザインの物やキャラクター物等、バラエティに富んだ商品の数々を見てまわるだけでも楽しい時間が過ごせるだろう。
お勧めは子供が生まれた年や結婚した年などに生産されたZIPPOで、2,000円〜20,000円程度で購入出来るお手ごろな物。ただし一般的に年代が古くなる程値段があがることや、年代によっては無い年もあるなど探す為のコツもあるので、一度お店の人に確認してみよう。同店で購入したZIPPOには自分や贈る相手の名前を刻印してもらえるので、「世界に一つしか無いZIPPO」としてさらに思い入れのあるものにする事が出来る。その他にも、現在では廃販となった「1932年型」と呼ばれる一番最初に作られたZIPPOの復刻モデルや、「ナカムラZIPPO」オリジナルの商品である「ご当地WindyZIPPO」等、様々なバリエーションがある。
意外と知らない方が多いが、ZIPPOは芯の交換や簡単なメンテナンスを普段から行う事により、半永久的に使用出来るアイテムである。もし着火部分等で故障が出た場合でも「お気軽に店鋪までお問合せ下さい」との事。使えば使うほど味わい深いものになり、どんどん愛着がわいてくるZIPPO。そんな大事な宝物になるZIPPOを探しに、一度同店を訪れてみてはどうだろうか。