「クレドール」は、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのシリーズとして1974年に誕生。仏語で“黄金の頂き”を意味するその名に相応しく、ムーブメントから細かな部品のひとつひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けている。2014年は、「クレドール」ブランドの生誕40周年にあたり、今回発売された『叡智II』はそれを記念したモデルとなった。
「クレドール」が長きにわたって培ってきた高度な技能と先進技術、日本人の感性に訴える繊細な美しさの融合として2008年に発売し、ブランドを代表するドレスウオッチとして販売されていた「叡智(えいち)」を、より美しく進化させたモデル『叡智II』。
『叡智II』は、「叡智」で高く評価された卓越した職人の手作業による仕上げの美しさなど、日本人の感性に訴える繊細な美しさを更に突き詰め“究極のシンプル”を体現している。
ダイヤルに配置していたパワーリザーブ表示(ゼンマイの巻き上げ具合を表示)を裏側に配置し、ダイヤルが時針・分針・秒針の3針のみのシンプルなデザインへと変更。また、35ミリだったケースを39ミリヘサイズアップし、堂々とした存在感を高めた。
ムーブメントは、2枚構成にした「受け」部品にパワーリザーブ表示をバランスよく配し、シンプルながらもダイナミックな印象。「受け」の輪郭、ルビーやねじ穴周りの面取り部は、どの角度からも美しく輝くよう、曲面形状に鏡面仕上げされている。
また、初代「叡智」に続き、「トルクリターンシステム」を搭載し、トルク(回転軸周りの力のモーメント、ねじりの強さ)が大きい独自機構「スプリングドライブ」の特性を生かした。ぜんまいのトルクが大きいフル巻状態から約35時間は、精度と運針に影響のない約30%のぜんまいトルクを活用し、ぜんまい自らを巻上げる機構。限られたエネルギーを有効に使うので、従来の手巻式「スプリングドライブ」の持続時間より約25%向上し、最大巻き上げ時約60時聞を実現している。
信州に降り積もる雪をイメージした純白の磁器製のダイヤルに、卓越した職人が12箇所のアワーマークとクレドールロゴを一点一点手描きされているという、落ち着いた大人の腕にピッタリな『叡智II』。価格は5,500,000円(税別)とかなり高額だが、一生大切にしたくなる至高の一本と言えるはずだ。
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