僕の名前はジミオ。いたって普通の会社員だ。
実は最近、気になることがある。
会社の先輩が最近
だんだんかっこよくなっている気がするんだ。
今日は思い切って、仕事帰りにその謎を解くため跡をつけようと思う。
仕事終わり、案の定先輩はいそいそと会社を後にする。
バレないように跡をつけると、先輩は一軒のBARへと入っていった。
ジミオ:「BAR Polish…?」
僕はおそるおそる店内へと足を踏み入れた。
いらっしゃい。初めてだね。
ここは男を磨くためのBAR”Polish”だ。
ジミオ:男を磨く…?
ハナガタ:そう。ここへ来れば様々な
”男の嗜み”を伝授するよ。
まずは、挨拶がわりに一つ紹介しよう。
さっきから気になっていたんだけど、君…スーツの着方間違っているよ?
ジミオ:えっ?何か変ですか?
ハナガタ:まぁざっと見ただけでも変なところはたくさんあるけど…一番気になるのはボタンかな。
ジミオ:ボタンですか?ちゃんとしっかり止めてますよ?
ハナガタ:スーツのボタンは
基本的に全部のボタンを留めないんだ。君のスーツは2ボタンタイプだね。そのタイプは上の1つだけでOKだ。
下のボタンまで留めてしまうと、脇にシワができてしまってシルエットが損なわれてしまう。
ジミオ:そうなんですね!知りませんでした!!
ずっとボタン留めてましたよ…恥ずかしいです。
ハナガタ:ちなみに、3ボタンの場合は折り返しをキレイに見せるために
真ん中1つだけを留める。
例外として、
全部のボタンを留めるのはダブルスーツ。
これだけはボタンを外すとだらしなく見えてしまう。
ジミオ:なるほど…。他には気をつけることありますか?
ハナガタ:さっそく興味が沸いてきたようだね!
それでは次に体型ごとに合うスーツを教えよう。
体型別 スーツの着こなし方
ハナガタ:体型っていうのは、誰でも多少はコンプレックスを持っているもの。適切なスーツを選べば、カバーしてくれる。
ジミオ:なるほど。僕は今日は紺色のスーツなんですけど…どうですか?
ハナガタ:うーん…残念ながらベストとは言えないね。
君は割と細身だから
少し膨張して見えるグレーやベージュのスーツがベターだ。
さらに、ダブルの三つぞろえスーツにすればぐっとボリューム感が出る。
ただし、サイズをしっかり合わせないと「スーツに着られている」感が出てしまうので、そこは注意が必要だ。
ジミオ:じゃあ今僕が着てる紺色のスーツはどういった体型に合うんですか?
ハナガタ:紺色はスマートな印象を与えてくれる色だから、太っている人にオススメかな。
太っている人は黒色や、縦長のシルエットをつくるためにピンストライプ柄もオススメだ。
それから、縦長のシルエットはスラリとした印象を与えてくれるから
身長が低い人にもピンストライプはオススメ。
ジミオ:スーツひとつとっても奥が深いんですね!
ハナガタ:まだまだこんなものじゃないよ。スーツは、シャツ、ネクタイ、靴などの
"トータルコーディネート"。
もっと色々教えてあげたいんだが、今日はそろそろ閉店の時間だ。続きはまた今度。
ジミオ:ありがとうございます。続きぜひ聞きに来ます!!
ハナガタ:次回のご来店お待ちしております。
―――こうして、このBARをきっかけにボクは、『男前』への階段を登っていくこととなった。
今回のまとめ
○2つボタンのスーツは1つめだけ留める
○3つボタンのスーツは真ん中だめを留める
○細身の人は、グレーやベージュ色のスーツでボリュームアップ
○太っている人は紺色やストライプでスマートな印象に
○低身長の人もストライプ柄で縦長のシルエットを