第13回目となる今回は『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載し、実写映画化・アニメ化もされた卓球をテーマにした漫画作品
『ピンポン』の星野裕こと、「ペコ」から学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
主人公であるペコと決して笑わない幼馴染スマイルは、片瀬高校卓球部に所属していた。
ペコは卓球が強いが自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的で、一方スマイルは、内気で無口だが卓球は強い。
2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面するも、ペコは1点も獲れず敗北。
そのころ片瀬高に、ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一がスマイルを偵察するため参上。
片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、絶対にインターハイで優勝すると宣言する。
そしてインターハイが開幕した。
天才ながらも挫折と苦悩を乗り越え成長した、卓球一筋の主人公、ペコから「オトコマエ」なポイントを分析していきます!
「ヒーロー見参!ヒーロー見参!ヒーロー見参! 」
○オトコマエポイント
ペコは幼馴染のスマイルに対し、ピンチになったり困ったときには「ヒーロー見参!」と3回心の中で唱えろといいます。そうすればオイラが必ずやってくる、と。
それ以来、ペコはスマイルのヒーローになりました。
昔から才能に溢れていたペコは、自惚れながらもスマイルに対してはヒーローでい続けていました。
この真意は自分へのプレッシャーだったのではないでしょうか。
『自分はヒーローだ』と言い聞かせることで、常に走り続けてきたペコ。
途中「ヒーローでいなければならない」プレッシャーに負け挫折してしまいますが、そう思い続ける強さは"オトコマエ"です。
そして作中、再びヒーローとして戻ってくる場面は、惚れてしまいますね。
「この星の一等賞になりたいの、俺はっ!!」
○オトコマエポイント
これまで、様々な漫画の主人公達から"オトコマエ"を学んできましたが、ルフィやアスタなど、ほとんどの主人公が『自分の夢や目標』を語っています。
ペコも同様に「この星の一等賞になる」と言っています。
やはり、自分の夢や目標を公に公表することは"オトコマエ"になるために必要なのでしょう。
ここにきて、ひとつ確信することができましたね。
まずは、自分の夢・目標を決め、次にどんどんその夢を公言していきましょう!!
それが"オトコマエ"への第一歩になるのではないでしょうか。
「あんたはオイラに飛び方を教えてくれた。」
○オトコマエポイント
ペコの前に立ちはだかった強者、ドラゴン。彼は、ペコのライバルとも言える存在です。
ペコが言ったこのセリフにもある様に、より高みへと進むにはライバルの存在が必須です。
互いに競い合い、切磋琢磨することで成長していく…。
ライバルとの戦いで、"オトコマエ"なキャラクターが必ず行うこと。
それは『相手を讃える』ことです。
勝負に勝っても、相手に対し尊敬の念を忘れない気持ちは、"オトコマエ"ならば必ず持っていなければならないのではないでしょうか。
まとめ
ペコは非常にカリスマ性を持った主人公です。
人を魅了するその立ち振る舞いや放つ言葉の端々に"オトコマエ"らしさを感じることができます。
ピンポンという作品は、スマイル、ドラゴン、アクマなど登場するキャラクター全てに感情移入することができる名作です。
ペコだけでなく、その他のキャラクターからも"オトコマエ"を学ぶことができると思うのでぜひ読んでみてはいかがでしょうか。