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新・贅沢図鑑『最高級玉露』編!
日本が誇る"玉露"の最高級品『匠』天皇陛下の飲まれたことのあるお茶の美味しい飲み方などを紹介!
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3月もそろそろ終わりに近づき、ようやく暖かくなってきましたね。
日差しが暖かくて気持ちいい…、仕事中についウトウトしてしまいます

こんな時期の休日はお茶でも飲みながらゴロゴロしていたい…。
あと和菓子なんかもあれば最高ですねえ…。

しかしどうせなら美味しいお茶が飲みたい…というわけで今回の贅沢図鑑は「最高級玉露」について調べてみました。

玉露とは

玉露は日本茶の一種で、製造法上の分類としては煎茶に含まれますが栽培方法に特徴があります。

玉露の原料となる茶葉は収穫の前最低二週間程度、日光を遮る被覆(ひふく)を施されます。これにより、煎茶の旨味の原因とされるテアニンなどのアミノ酸が増加し、逆に渋みの原因とされるカテキン類(タンニン)が減少し、飲みやすい味に変化するんです。

また、被覆により覆い香と呼ばれる特徴的な香りがあります。このような栽培方法は碾茶(てんちゃ)と同様で、安土桃山時代から存在していたようです。

「玉露」の名称は、製茶業者「山本山」の商品名に由来します。1835年に山本山の六代山本嘉兵衛が茶葉を露のように丸く焙り、これが「玉露」の原型。

現在は棒状に焙られていますが、これは明治初期に製茶業者の辻利右衛門(辻利)によって完成されました。
ペットボトルの「伊右衛門」の生産元ですね。ここが現在の玉露のカタチを完成させたとは驚きです。

最高級玉露『匠』の特徴

そんな玉露の中でも最高級の品が、玉露作りの名匠「山下壽一」さんの茶畑で生産される『匠』
毎日行き届いた管理で作られた味わいは甘みが凝縮され茶葉は真綿のように柔らかく、「後光がさす玉露」と呼ばれるほどです。

厳選された素材から作られる『匠』は、年に4〜5キロ程度しか生産できません。
旨味の詰まった茶葉は4〜5煎目まで美味しく呑むことができ、残った茶殻はおひたしにして食べていただくことも出来ます。 お茶の素晴らしい成分を美味しくまるごと摂取できるわけです。

山下玉露のこだわりは、大規模茶園では決してできない茶園に応じた土づくりから、手揉み製法を生かした製造技術まで、自らの目で確かめ、手で確かめ、その年の気候に合わせ、手作りで作り上げています。
玉露づくりの基本として、あくまでもゆっくりと育てるため、玉露本来の甘味・旨味が強く、渋味・苦味は皆無。お茶の葉を一葉、一葉を大切に育て、作り上げられています。

お薦めの飲み方

ゆっくりと時間をかけて淹れ、舌の上でころがすよう味わうのが玉露の飲み方。
そこで重要なのが、お湯の温度です。
一般的な緑茶のように高めの温度(70〜100℃)のお湯で淹れると、玉露の持つ甘みと旨みよりも、渋み・苦みが勝ってしまい、せっかくの玉露の味を楽しむことができません。

玉露の品質にも左右されますが、上質なものは40℃ぐらいで淹れて、約2分の抽出時間の後、今まで味わったことのないような甘みと旨みをもった本格玉露の味を楽しみましょう。

気になるお値段

さて、その最高級玉露『匠』のお値段は、なんと100g1万円
普通の煎茶が大体200gで1000円前後、市販されている高級玉露でも大体100g5000円程度です。『匠』はなんとその二倍。

淡く澄んだお茶には、にわかに信じがたいほどの旨みが存在し、山下さんの玉露に対する思いの深さを実感できます。
とはいえ、いきなり1万円はハードルが高いので最初は「玉露飲み比べセット」がオススメです。
こちらは屋敷の茶、匠、呑みごろ、出品玉露、山下印と5種類の玉露がセットになっており、価格は4000円と初めての方でもまだ手が出しやすいセットになっています。


うーむなんだか休みの日にゴロゴロしながら飲むにはもったいないというか、職人さんに敬意をはらってピシっと背筋を伸ばしながら飲みたいお茶ですね。

最高品質の玉露…、一体どんな味がするんでしょうか。
茶殻をつかったお浸しも気になります。うーん、是非一度味わってみたいものです。


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