数週間前に、友人から梅の実を頂いたので梅シロップを初めて作ってみました。始めの内は良い感じに進んでたはずなんですが、途中で一気に梅の実が発酵してしまい、予定よりも早く梅の実を取り出すことに・・・。

漬け込む期間が短かったので少し薄味ですが何とか梅シロップは完成。残った実は煮詰めて梅ジャムにしました。大成功とまではいかないものの、初めてでも手軽に作ることが出来る梅シロップ。これにホワイトリカーを混ぜて漬け込めば梅酒も作れます。

シロップであれば、梅の実と氷砂糖を一緒にビンに入れ、一定期間漬け込む事で作る事ができ、梅酒であれば、梅の実と氷砂糖を入れた後に無味無臭のホワイトリカーなどをゆっくりと注いで漬け込みます。

日本の法律上、家で飲む事が目的であればお酒を作るのに免許は必要ありませんが、それはアルコール分20度以上のお酒(ホワイトリカー・焼酎・泡盛など)を使って作った場合だけです。

逆に、アルコール分20度を下回るお酒(みりん・ワインなど)を使って梅酒などを作った場合は、たとえ家で自分が飲むだけであっても違反となるので注意が必要です！！

居酒屋でも人気の梅酒ですが、手軽に作れる分、こだわった梅酒は香りや味も違ったモノなのではないかと思い、調べてみた『最高級梅酒』をご紹介します！



九州でも有数の梅産地である、大分県日出市大山町で栽培された鴬宿梅(おうしゅくばい)を使った梅酒。
製造・販売元である、おおやま夢工房がニッカウヰスキーと共同で造ったリキュール工場「梅酒専用蔵」で作られています。

長期熟成製法により3年熟成させた梅酒を、さらに高級ウイスキーの熟成に使用した古樽(オーク樽)へ再度貯蔵し熟成を重ねて完成となります。
オーク樽の香りと濃厚な梅の香り、樽熟成独特のまろやかな口当たりが人気の梅酒です。



南高梅発祥の地、和歌山県田辺市。
その中でも「紀州のマチュピチュ」と呼ばれる、標高300メートルの山の斜面を利用して梅を栽培する石神地区で採れる完熟南高梅のみを使用した梅酒です。

原料の梅には、完熟して自然落下したものだけを使います。
95%の醸造用アルコールを、石神の湧き水で23%ほどに希釈、上質のグラニュー糖と一緒に漬け込みます。

漬け込む際にこだわりがあり、1週間〜10日おきに4,5回に分けてアルコールとグラニュー糖を投入するそうです。これにより、一気に砂糖が溶けて大味の梅酒になるのを防ぎ、まろやかな梅酒になるんだとか。

半年漬け込んで梅の実を取り出したものが原酒となり、そこから3年以上熟成させます。
さらに3年以上熟成した段階で和三盆糖を入れる事で、くどさの無い甘みと、通り抜けるようなあと味が梅酒になります。



和歌山県西牟婁郡にあるプラム株式会社で作られている梅酒。
樹上で完熟させた紀州産南高梅を一つ一つ手摘みし、3年以上熟成させたものです。

黄色くなるまで熟した南高梅は、桃に似たフルーティーな香りが特徴で、青梅にはないまろやかさと甘みがあります。地元の清流、富田川の伏流水を使い熟成させることで、口当たりの良い仕上がりになっています。



石川県能登で、とにかく地元の原料にこだわった梅酒です。
酒造りの原料である、米は能登産の「山田錦」「五百万石」「石川門」をメインに100%自社精米。
水は、能登半島で唯一、海に面していない内陸地である鳳珠郡柳田村の湧き水を使用。

そんな米と水を使い作られた大吟醸を、10年以上熟成させた古酒で漬け込んだのが竹葉梅酒となります。
年月を重ねた重厚な香りと味わいがあり、古酒をベースにする事で、悪酔いしないと言われています。

生産本数が少ない為、一度の生産で限定800本と貴重な梅酒です。
次回の生産は2020年頃が予定されています。

いかがでしたでしょうか？
お酒の中では比較的値段の安い梅酒ですが、こだわったものであればそれなりの値段になります。
ですが、それに見合った香りや味が楽しめるのは間違いありません。
女性にも人気の梅酒、ぜひ1本買ってみてはいかがでしょうか。