この新しいモーターショー展示用車は、アウディのデザインをシステマチックに体現した新モデル。未来のスポーツカーの外観と、アウディの強みである「オールロード」コンセプトと、「シューティングブレーク」のボディ形状を併せ持つのが特徴だ。
全長4・2mのこのアウディのロードパフォーマンスは非常にパワフル。デザインは、精緻でくっきりしたラインと幾何学的な外表面が相まって彫りの深い、クリアな形を意識させる。シングルフレームグリルから、印象的なトルネードラインを経て、クーペのようなリヤへとつながる2ドアモデルの外観デザインは、まるで一つのピースから作り出されたかのような印象だ。
ルーフラインは低く、後部座席斜め後ろのCピラーのところで終わる。目立つ程の幅広のボディラインと大きな19インチホイールが、その持つ力強いエネルギーを象徴している。
このショーカーの全体的なイメージは、形状と機能の必然的な融合と言える。特徴的なオールロードデザインの数々はボリューム感を抑え、そのオフロードキャラクターをより強く打ち出した。さらにフロントとリヤのアルミのアンダーボディガードがワイド感をより強調し、オフロードでの車両保護性能をアップさせている。
シングルフレームグリルのリブやサイドのエアインレットなどのe−tronモデルに共通のデザインエレメントは、今回のショーカーのデザインコンセプトにも取り入れた。デュアルヘッドライトやシングルフレームグリルのハニカム構造は、アウディが2013年9月のIAAフランクフルトモーターショーで発表したAudi Sport quattro conceptショーカーで提示したquattroのデザインコンセプトを、さらに進めたものだとしている。