これまでさまざまなモノを試してきた40代。
ここでは男の格をワンランクあげてくれる、「ホンモノの逸品」を紹介していきます。
第2回目は「万年筆」。
最近では使う人が少なくなってきてしまっていますが、紳士たるもの1本は所持しておきたい定番アイテムです。
ボールペンとは違った、万年筆ならではの楽しさなどを紹介します。
「マイスターシュテュック 149」
万年筆ブランドでもトップの知名度を誇る「モンブラン」の定番型である「マイスターシュテュック」シリーズ。
その中でも、1924年に発売された「マイスターシュテック149」は世界中の作家たちを始め、モンブランの筆記具の歴史の中でも、最もファンの多い万年筆です。
通常の万年筆は大体ペン先が3種類程度ですが、マイスターシュテュックのペン先の種類は8種類と多く、最も自分のタッチに合った、書きやすいペン先を選ぶことができるのが最大の特徴。
装飾も手作業によってひとつずつ磨き上げられ、使い込むほどに手に馴染み、上質な書き味を実現。
重厚感あふれる黒いボディに18金プラチナ装飾のペン先が、なんとも品のある高級感を醸し出してくれます。
ちなみにペン先に刻印されている「4810」の数字は、モンブラン山の標高である「4810メートル」のこと。
このようなディテールひとつへのこだわりも、壮大なストーリーを感じさせてくれる要因のひとつですね。
モンブランの歴史
モンブランは、1906年にアウグスト・エーブルシュタインとアルフレッド・ネヘシアスというふたりのドイツ人によって設立された、万年筆のメーカー。
元々は「シンプロ・フィラー・ペン社」という名前で、現在のモンブランという社名には1934年から変更されています。
100年以上続いている超優良企業で、筆記具をブランドの主力としながらも、近年ではレザーアイテムや時計、香水を主力商品とし、扱うアイテムの幅と世界観を広げています。
使い続けられる筆記具
決して古くならないデザインと確固たる人気により、「いいものを長く持ち続けたい」という層に購入されているモンブランの万年筆。
正規ブティックで購入すると、品質保障やメンテナンスが充実しているのも安心な要因のひとつ。特に万年筆はメンテナンスをしつつ、長く使い続けると、書き癖がペンに染み込んできて、愛着のある筆記具に仕上がります。
これは熟練の職人が100以上の工程を経て完成させる精密さと、ひとつひとつ試し書きをし、ペン先のわずかな音で出来具合を判断する、匠の検査技術の賜物。
世界中の万年筆好きが、こぞってモンブランを求める理由がこのクオリティにあります。
愛着のある1本を使い続けていれば、次世代へはもちろん、その次の世代にも渡せるほど長く使うことができ、思い出と使い心地を両立させられるアイテムへと育っていくことでしょう。
モンブランのペンはボディ軸が太めに設計されているため、机に向かってじっくり長い文章を書くのに向いています。
立原正秋、松本清張、三島由紀夫など著名な作家がモンブラン愛用者だというのは、それぞれのファンの間では有名なエピソード。
皆さんも是非、お気に入りの万年筆を見つけて机に向かい、作家気分を味わってみてはいかがでしょうか?