ジミオ:ぐむむむ…
ハナガタ:ジミオくん、今日はなんだか難しい顔つきをしてるね。
ジミオ:わかりますか…わかってくれますかマスター、僕の悩みを!
ハナガタ:『また』なにかあったのかい?
ジミオ:なにか言い方にトゲがあるような…。いや、それはともかく聞いてくださいよマスター。実はこの間の忘年会で失敗をしてしまって…。
ハナガタ:おやおや、飲みすぎて上司に絡んだりしちゃったのかい?
ジミオ:お察しの通りです…。
『無礼講だから』って言われてつい…。
ハナガタ:ジミオ君、割と酒癖悪いね…。
ジミオ:来週は新年会があるんでなんとかそこで挽回したくて…。
ハナガタ:なるほど。なに、僕もバーのマスターだからね。お酒に関するレクチャーはまかせてくれたまえ。
ジミオ:おお…!!よろしくお願いします!!
無礼講ってどこまでセーフ?
ハナガタ:そういえばジミオ君、上司の人になにをやらかしたの?
ジミオ:………酔った勢いでちょっと抱きついちゃって
ハナガタ:……男性にだよね?
ジミオ:そこはもちろん…。多少の理性は残っていたようで…。
ハナガタ:いくら上司が無礼講と言ってもはしゃぎすぎはNG、
「今日は無礼講だから」なんて言葉は一種の慣用句のようなもの、くらいの捉え方でないと失敗しちゃうよ。
ジミオ:無礼講といっても、ほどほどにしないといけませんね…。
ハナガタ:あくまでも
「会社の」忘年会だからね。節度をもって飲むようにしよう。
乾杯の仕方
ハナガタ:席に着いたら幹事や上司の挨拶があって乾杯するわけだけれど、このとき注意する事はわかるかい?
ジミオ:乾杯のときですか?最初は絶対生ビールを頼むとか…?
ハナガタ:それはよくありがちだけど車で来る人もいるかもしれないし、アルハラなんて言葉も最近よく言われているからね。ノンアルコールやカクテルを頼む人も今じゃ普通さ。
ジミオ:むむむ…。それ以外で注意すること…?
ハナガタ:正解はノンアルコール、カクテルに関わらず
「乾杯の時は上司よりグラスを下の位置で合わせる」だよ。
ジミオ:え!そうなんですか…。いつも力強く高く掲げてましたよ僕…。
ハナガタ:相手がビールジョッキ以外の薄いグラスなんかの時は無理にグラスを合わせず近づけて目礼でも大丈夫だよ。
お酒の注ぎ方、タイミング
ジミオ:ビールを注いだりするタイミングなんですけどいつも迷うんですよね。どのくらいで注げばいいんですか?
ハナガタ:残り3割くらいが無難かな?でも人によっては自分のペースで飲みたい人もいるだろうし、その辺りは雰囲気を見ながら聞いてみるといいね。
ジミオ:なるほど。
ハナガタ:お酌をする時は小さな銚子でも
必ず両手で持って注ごう。
片手でお酌をするのはマナー違反だよ。
ジミオ:なんだか偉そうに見えちゃいますもんね。
ハナガタ:同じように上司の人からお酌をしてもらう時も必ずグラスやお猪口を両手で持とう。
終わってからも気を配ろう!
ハナガタ:飲み会が終わったら幹事の人や上司にはお礼を言っておこう。
ジミオ:「今日はありがとうございました」「楽しかったです」とかですね。
ハナガタ:そうだね、結構酔いが回っているようなら翌日でも大丈夫。
一言添えるだけで印象は結構変わってくるものだよ。
ジミオ:これで僕のミスも帳消しになりますかね?
ハナガタ:なりません。
ハナガタ:飲み会っていうのは面倒に思える決まりごとが多くて大変だよね。でも同僚や上司、部下の
本音を聞くことのできる貴重な場でもあるんだ。飲み会も仕事のうち!とまでは言わないけれど誘われたら出来るだけ参加したほうがいいかもね。
ジミオ:誘われているうちが華ってやつですね。
ハナガタ:そういうこと。ただし
くれぐれも飲みすぎてハメを外したり、二日酔いで次の日仕事にならない…なんてことのないように。
ジミオ:肝に銘じます…。
今回のまとめ
・基本は自分も楽しむこと。一人がシラけていては場もシラけてしまいます。
・ただしハメの外しすぎは厳禁。無礼講はあくまで建前程度に考えよう。
・お酒を注ぐとき、注がれるときは必ず両手で!
・終わったらお世話になった人たちにお礼を言いましょう。