ジミオ:こんばんわ〜
ハナガタ:いらっしゃいジミオ君。
ジミオ:今日も寒いですね〜。
ハナガタ:だいぶん暖かくはなってきたものの、こういう日はホットワインもいいけど日本酒を飲みたいね。
ジミオ:いいですね〜、なにかオススメってありますか?日本酒って種類が多くておぼえきれないんですよね…。
ハナガタ:そうなのかい?じゃあせっかくだし今回は『おいしい日本酒の選び方』について教えよう。
ジミオ:よろしくお願いします!
日本酒にも「旬」がある
ハナガタ:さてジミオくん、日本酒にも『旬』あるって知ってるかい?
ジミオ:冬だと熱燗がおいしい、とかですか?
ハナガタ:それも間違ってないけれど…、日本酒にはそれぞれ作る時期が限定されているお酒があるんだ。基本的に日本酒っていうのは冬から春にかけて製造されるものでそこから一年を通して出荷されていくんだよ。
ジミオ:そうなんですか〜。じゃあ日本酒は冬や春に買うのが一番いいんですか?
ハナガタ:いやいや、夏には
「夏吟醸」と呼ばれる普段のものよりアルコール度数が低くてさっぱりとした味わいのものや、秋には春に作られた新酒に火入れをして熟成させた
「秋上がり」や
「ひやおろし」というのがあるのさ。
ジミオ:一年を通して旬の日本酒があるわけですね!
日本酒の選び方
ハナガタ:じゃあ次はいよいよ選び方だ。レビューサイトや詳しい酒屋さんに聞くのもいいけど、味覚って言うのは人によってそれぞれだからね。今回は客観的に味を選べるポイントを教えてあげよう。
ハナガタ:これは
『獺祭「純米大吟醸」遠心分離磨き二割三分』のラベルだね。
ジミオ:なんだか色々書いてありますけどどういう風に見ればいいんですか?
ハナガタ:じゃあ一つ一つ説明していこうか。まずはアルコール分と内容量。これはそのままだね。原材料名には水以外で使用された成分が書かれてるんだ。ちなみに獺祭に使用されているお米は山田錦。高級な日本酒の原料ではおなじみの品種だね。
ジミオ:2割3分っていうのは山田錦の量のことですか?
ハナガタ:違う違う。2割3分っていうのは「精米歩合」、
米の磨き具合のことだよ。米の外側を削って一番中心の味の凝縮されている部分だけを使用しました、ってことさ。
ジミオ:へえ〜、贅沢な感じですね。
ハナガタ:この精米歩合によって「大吟醸」「吟醸」などのカテゴリがわけられるんだ。その上で醸造アルコールを添加していないものが「純米大吟醸」となるんだよ。
ジミオ:なるほど、これだけでも十分選ぶ基準になりそうですね!
日本酒のおいしい飲み方
ハナガタ:選び方がわかったら最後は飲み方。
日本酒は温度によって様々な味わいが楽しめるんだ。
ジミオ:熱燗とか冷酒とかですよね!どっちもおいしいですよね。
ハナガタ:そうだね。でもただ暖めただけでは日本酒の真のおいしさは引き出せないし、冷酒で飲んだほうがより美味しく飲めるお酒もある。おつまみの味も重要だね。
ジミオ:僕は日本酒は燗にして煮物と食べるのが好きです!
ハナガタ:だったらお酒は醇酒(じゅんしゅ)タイプがいいね。
醇酒は香りとコクが濃厚で味付けの濃い煮物やチーズなんかの乳製品とも相性がいいよ。
ジミオ:日本酒にチーズかぁ〜。なんだかお洒落です。
ハナガタ:日本酒の香りや味わいは大まかに4タイプに分けられていて、さっき言った醇酒の他にはスッキリとした香りが特徴で少し冷やしたくらいの温度がちょうどいい
薫酒(くんしゅ)。フレッシュな飲み口でどんな料理もあわせやすい
爽酒(そうしゅ)。何年も寝かせ、どっしりとした濃厚な味と薫りが特徴の
熟酒(じゅくしゅ)っていうのがあるんだ。
ジミオ:夏は爽酒でサッパリ飲んで冬は熟酒を燗でゆっくり飲んだり、季節によって色々と楽しみ方が広がりそうですね!
ハナガタ:日本酒のことはわかってきたかい?
ジミオ:はい!これで僕も日本酒マスターですね!
ハナガタ:馬鹿を言っちゃいけないよジミオ君。
日本酒の世界はまだまだ奥が深い。僕が今日説明したことはまだまだ初歩の部分だよ。
ジミオ:え〜〜っ!まだまだ日本酒マスターへの道は遠いんですね…。
ハナガタ:色んな日本酒を味わって、知識を身につけていかないとね。
ジミオ:そうですね、がんばります!
ハナガタ:じゃあまずはウチにある日本酒を全部飲み比べてみようか
ジミオ:えっ
ハナガタ:なあに、まだまだ夜は長い。それにジミオ君は常連さんだからね。ツケだってOKさ。
ジミオ:か、勘弁してくださいよ〜〜!!
まとめ
・季節によって味わいの変わる日本酒。自分のお気に入りを探しましょう
・ラベルには日本酒の情報が詰まっています、まずはここを基準に!
・お酒の温度や料理を工夫して、より日本酒の深い味わいを楽しもう!