ジミオ:う〜ん…。
ハナガタ:めずらしく考え込んじゃってどうしたんだい、ジミオ君。
ジミオ:僕だって考えることくらいありますよ!実は、今度社内でプレゼンをすることになったんですけど、どういう説明をすればいいのか思いつかなくって…。
ハナガタ:なるほど、プレゼンって難しいよね。
ジミオ:そうなんですよね〜。説明する事が多すぎてよくわからない感じになっちゃうんです。
ハナガタ:じゃあ今回は
「上手なプレゼン方法」のコツを教えてあげよう。
ジミオ:よろしくお願いします!
伝えたいことは1つに絞る
ハナガタ:さて、さっきジミオ君は
「説明する事が多すぎてよくわからない感じになる」と言っていたね。
ジミオ:はい、どれも重要な事柄なんで省略もできなくて…。
ハナガタ:うんうん。大切なことはしっかり説明しなくちゃいけない。でも、
別にそれを喋る必要は絶対ではないんだよ。
ジミオ:えっ!?どういう事ですか?
ハナガタ:だって
重要な事は資料にも書いてあるでしょ?
書いてあることをわざわざ読み上げる必要はないんだよ。資料をみても判りづらい事を説明することが一番重要なんだ。
ジミオ:なるほど…。
ハナガタ:複数の事項について説明していると複雑になりがちだからね。
主題を明確に絞って論点がまとめられたプレゼンをしよう。
効果的な話し方
ハナガタ:言いたい事がまとまったら次は「話し方」。
しゃべり方一つでプレゼンの印象は随分変わってくるよ。
ジミオ:前を向いて話すとかですか?
ハナガタ:聞き手に向かって話すことは大切だよね。相手と目を合わせることによってちゃんと「自分の言葉で伝えている」という事をアピールできるんだ。
資料の方ばかり見てうつむいて話しているとやる気が無いように見えてしまうからね。
ジミオ:相手がつまらなさそうにしていたら次の説明に行ったほうがよさそうですね。
ハナガタ:話すスピードや声の大きさも重要で、重要な部分は少しゆっくり目に、大きな声で相手にポイントをわかりやすく伝えてあげよう。
ジミオ:緊張したり、大切だ!と思う部分ってついつい早口になりがちです…。
ハナガタ:話すスピードはニュースのアナウンサーなんかを基準にしてみるといいよ。彼等が話す
1分間に300〜350文字程度のスピードが一番聞きやすいと言われているんだ。
焦らずゆっくりと
ジミオ:あとプレゼンの最後に
質疑応答の時間があるじゃないですか、あれが苦手で…。予想外の質問があるとテンパっちゃって、質問が無いなら無いでなんか気まずくて…。
ハナガタ:質問がないと「興味ないのかな…」って不安になっちゃうよね。まあそんな時はサクラを用意するくらいしかないので
自分のプレゼンが完璧だったんだと開き直ろう。
ジミオ:急に雑になってません?
ハナガタ:まあまあ。重要なのは質問があった時だよ。ある程度質問を予想して回答を用意しててもその言葉通りの質問が来るなんてほぼ無いからね。アドリブを効かせるというか、即興性が無いと中々辛いものがあるよね。
ジミオ:そうなんですよね…。
ハナガタ:ただ、質疑応答で重要なのは
「その場ですぐに答える必要は無い」って事だよ。
ジミオ:えっ!?
ハナガタ:別に先延ばしにしろとか誤魔化せって言うことじゃなくて、「今、〜〜という質問が出ましたが、これは〜〜という事でよろしいでしょうか?」という風に
確認しつつ、質問内容を整理し、考える時間を作るって事さ。
ジミオ:想定外の質問をされた時って焦ってあまり質問内容が頭に入らない時ってありますもんね…。
ハナガタ:そうそう、そういう時に
自分の口で質問内容を繰り返すとスッと頭に入りやすいのさ。
ジミオ:なるほど〜…、僕はてっきり
ハナガタさんが段々面倒くさくなってきたのかと思いましたよ。
ハナガタ:…そんなことないよ?
ハナガタ:さて、こんなところかな。どうだいジミオ君、いいプレゼンは出来そうかい?
ジミオ:いや〜、もうバッチリですよ。
ハナガタ:それはよかった。
ジミオ:あとは資料を作るだけです!
ハナガタ:えっ。
ジミオ:締め切りが3日後なんですよね。
ハナガタ:えっ。
ジミオ:でももう話し方は完璧ですから資料もサクサクっとやっちゃいますよ〜。
ハナガタ:お酒なんか飲んでないで早く帰って資料を作りなさい!!
まとめ
・主題を絞って一貫した内容を心がけよう。
・話し方一つで印象はがらりと変わります。聞き手に配慮した話し方を。
・とにかく焦らずゆっくりと。焦りは失敗しか生みません。