ロシアの大統領?10代前半?
昨年、空前のブームとなったラグビー、中でもキック前のポーズでお馴染みの五郎丸選手。彼のキック前の動作は「プリ・パフォーマンス・ルーティン」と呼ばれメンタル強化の一役を担っているようです。日常、仕事をしていても、「今日もルーティンワークで疲れるよ」とか「ビジネスをルーティン化して効率を上げる」などと聞くことがあります。以前よりなんとなく使っている「ルーティン」。果たして「ルーティン」とは、どのような意味があるのでしょうか。今回は改めて「ルーティン」を掘り下げてみます。
日常、ありきたりの
「ルーティン」は英語(routine)で、「ルーチン」とも使われ、「日常の、定期的な」「型にはまった、機械的な」といった意味です。コンピュータ業界においては、ある仕事を行う一連のプログラムを「ルーティン」と呼ぶそうで、「機械的に」作業を行うと意味合いなのでしょう。先の「今日もルーティンワークで疲れるよ」は、繰り返される「決まりきった」作業にうんざりしているといった、「ルーティン」の負のイメージで使われています。
集中力を高めるために
「日常的な」や「型にはまった」などの意味は変わらないのですが、「ルーティン」は今、注目を浴びています。もちろん最初に述べたラグビーの五郎丸選手もその牽引役です。「プリ・パフォーマンス・ルーティン」、何かに取り組む時に毎回、決められた一連の動き、動作をすることより集中力を高め、最高の結果を引き出すということです。実はこの「ルーティン」は、他のアスリートにおいても珍しいものではなく、あの野球のイチロー選手が打席での行動もそうです。思えば、さまざまな野球選手は打席に立つと各々の「ルーティン」をしていることに気づきます。よくものまねもされていますね(笑)
ゴルフでも、「プリショット・ルーティン」として、繰り返す同じ動作、心の準備のプロセスが、ショットの成功率を上げるのに有効であると広く認知されているようです。
習慣化させて効率を高める
メンタルが大切なスポーツ界では多く取り入れられている「ルーティン」ですが、できる人はビジネスにおいても積極的に取り入れているようです。積み重ねた知識や経験から、やるべきことを「ルーティン」化し、仕事と心の準備をして仕事効率を高めています。最近思います、天才とは、やるべきことを習慣(「ルーティン」)化できる人なのではないかと。
さいごに
小さい頃から「規則正しい生活をしなさい!」などと言われていましたが、年を重ねるとつくづくその通りだと感心してしまします。私は三日坊主のエキスパートなのですが、一つでも多くのよい習慣(「ルーティン」)を身につけ、ナイスゴールを決めたいと思う今日この頃です。