現代社会では、学校を卒業して会社に就職するという人がほとんどでしょう。
それ以外だと、努力し才能を開花させた人が、その職業で生計を立てるいわゆる「プロ」として人生を送ります。
プロ野球選手、プロ棋士、プロレーサーなど舞台は様々ですが、中でも特異なのはギャンブルの世界。
ギャンブルと聞くと、なんだかマイナスのイメージを感じる方もいるかもしれませんが、それで生計を立てているのであれば立派な職業です。
今回は「神の領域」と言われる勝率9割を誇る日本人プロギャンブラー
『のぶき』さんから仕事術を学びたいと思います!
のぶき
本名:新井 乃武喜
東京出身で小さい頃から勉強嫌いだったのぶきさん、将来の目標をざっくりとしか立てられないまま日々を過ごしていました。
ただ、何かをやるならとことんやり込む性格だった為、大学時代はバイトに明け暮れて最高月80万円も稼いでいたそうです。
そんな中、大学の卒業旅行で海外に行く事になり、観光などに興味のなかったのぶきさんは、旅の目的が街になるような場所としてラスベガスを提案、これがギャンブルと出会うきっかけとなります。
旅の目的をラスベガスでのギャンブルと決めたのぶきさんは、友人からグランドキャニオンを見に行こうと誘われても頑なに拒否、毎日カジノでギャンブルをして過ごしました。
この時、軍資金は80万円、せっかくカジノへ来たのだから全額なくなるまで勝負しようと決め、最終的には20万円のプラスを勝ち取るのです。
ビギナーズラックもあるとはいえ、自分の財産を賭けた勝負を毎日続けられるのは並大抵の精神ではできません。
また、この時からのぶきさんはがむしゃらに勝負するのではなく、ここぞと言う時だけ勝負し、確実に勝つ事の重要さとその為に必要な事を考え始めるのです。
しっかり観察して考える
のぶきさんがカジノでまず始めた事は、他のプレイヤーや場をじっと観察して、どうすれば勝てるか考える事でした。
どんなビジネスにおいても、いきなり勝負するのではなく、しっかりと状況を把握し、戦略を練ることは共通して大切な事です。
あとは、自分で決めたルールに沿って必要な瞬間に必要なアクションを起こす。
これだけでビジネスでもギャンブルでも勝率はぐんと上がります。
また、ラスベガス滞在中に毎日20時間以上カジノに入り浸っていた事で、支配人から声をかけられ宿泊していたホテルの料金が無料なった事から、ギャンブルの世界は24歳の自分でも大人の扱いを受ける事ができると感じ、次第にこれをビジネスとして過ごしていく事を考え始めたそうです。
運ではなく理論
プロギャンブラーを目指し単身アメリカへ修行のたびに出たのぶきさん。
言葉もほとんど分からないまま走り出した旅は山あり谷ありの連続、少しづつ英語を勉強しながら毎日カジノへ。
お金だけでなく、自分の人生と言う時間そのものを賭けた生活は精神を追い込み、発狂しそうになるほどだったそうです。
それでもギャンブルについて勉強し、どうすれば勝てるか考え続けます。
のぶきさんは
「扉を開く前に勝負を決めろ。」と言います。
これは、カジノへ行く前にしっかりと理論付けて勝てる法則を持ってから勝負の場に立てという事です。
特にのぶきさんが特異としていたブラックジャックは数学的な考えや記憶力も重要になってくるゲームで、純粋にカジノと自分自身の勝負なので、勝ちすぎると追い出され出入り禁止になってしまいます。
しかし、出入り禁止はプロギャンブラーとしては勲章そのもの。
旅に出て8年、のぶきさんはようやくそのステージに立ち、そこからは怒涛の勝率で数々のカジノを制していきます。
旅の果てに
「神の領域」と言われる勝率9割に辿り着いたのぶきさん。
その間も世界中を旅して、各国のカジノを巡り、様々な経験を積んできました。
15年の月日を旅とギャンブルに費やしたのぶきさんは何を感じたのでしょうか。
のぶきさんは
「自分の時間を使ってその国に行くのだから、行った先で何が得られるのかをイメージすることが大事。」と語ります。
自分の目的やリスク、起こるかもしれない出来事をしっかりと考え、スケジュールを組み旅をプランニングする事で、失敗があったとしても経験値として自分の中に積み重なります。
これはビジネスはもちろん、人生においても言える事ではないでしょうか?
失敗のないように物事を進めていくのは大変な事だし、不測の事態で失敗する事もあります。
だからといって考える事を諦めてしまうと無為に時間を浪費するだけです。
どんなビジネスにおいても、失敗を恐れず勝負に出るからこそ掴めるチャンスがたくさんあるはず。
そのチャンスを掴む為に、勉強したり、しっかりと準備をすることが大事です。
勝率9割のビジネスマンになれれば、人生も大きく変わるのではないでしょうか。