なまじ知っているつもり「シナジー(効果)」
「シナジー」を高めよう!
去る9月19日、塩爺こと塩川正十郎氏が逝去されました。衆議院議員を11期務め、財務大臣など数々の要職を歴任した方です。威勢のいい関西弁で、歯に衣着せない発言、ちょっとおとぼけたの独特なキャラクターで人気でした。
そのニュースを聞いたときに、ふいに日頃から気になっている「シナジー」なる用語が頭に浮かびました。
「エナジー」でも「うなじ」でもありません。「シナジー」です。
「もっとチーム全体が連携し、シナジーを高めるべきです」なんて聞いたことありませんか?
「シナジー」はプラスでなくカケル
1つのものが他のものと相まって、それぞれで得られるものを超えた成果がでることをいいます。つまり、日本語でいうところの「相乗効果」です。ですから、全体の最適化や効率化が図られ、さまざまな分野で、この効果は求められます。また、よい意味で使われることが多く、「負のスパイラル」や「泣きっ面に蜂」のような、悪いことの意味では使われません。
ビジネスにおいての「シナジー」
企業の間で行われる相乗効果は「シナジー効果」と呼ばれることが多く。そのカタチはM&Aや提携などを指します。新しい事業を始める時や、事業を拡大する時などにおいて、人件費や設備投資、時間など、必要以上に多くのものを費やさずに、より効果的に目標に到達することができるメリットがあります。
企業内においては、各部署の間での連携などでしょう。「シナジー」を高めるために、悪いものの見本のように言われる「縦割り行政」にならないよう、横ともしっかりと手を携えて物事に取り組むことが必要です。
さまざまな「シナジー」
なかなか日本経済の好転が望めない中、企業の間における「シナジー」はとても重要な課題となっています。
原材料を共同で保管したり、似ている製品の研究成果を共有・集約するなどといったものを「投資シナジー」といい、はたまた、原材料を共同で一括購入したり、施設を共同で利用したりするものを「操業シナジー」といいます。そして、製造業だけでなく流通業においても、流通システムや広告などの販売促進を1本化したりする「販売シナジー」というものがあります。
さいごに
昔から「3人寄れば文殊の知恵」。
多少意味は違うのかもしれませんが、3人集まれば「シナジー」が高まり、よりよい成果がでるということを昔の人も知っていたのでしょう。
もう夏も終わり食欲の秋。きのこも美味しい季節になりました。
「香マツタケ味シメジ」。
「シナジー」を高めあえる仲間と「シメジ」のような味わい深い仕事をしたいなぁと思う今日この頃です。ダジャレばかりですみません。