理論値では計れない「ローンチ」
ロン?リーチ?いえ「ローンチ」
巷を賑わせている「横浜マンション傾斜問題」。命を預かるものを提供にしているにも関わらず、なんといい加減な仕事をしているのでしょう。また、一生に一度かもしれない大きな買い物で大きなキズを受け、さぞかし悔しい思いをしていらっしゃることと思います。加えて先行きも不透明で、ローンのことなどいろいろと不安でしょう。
ところでローンといえば、前々から気になっていたコトバ「ローンチ」。
理論値?
ともすれば日本語とも聞き取れる「ローンチ」。
「コーンスターチ」でも「クリンチ」でもありません。
「ローンチ」は、立ち上げ
「ローンチ」は、英語で「launch」と書き、船の進水や新製品の発売、事業などの着手、ミサイルなどの発射などの意味があります。「ローンチ」という表記なので、いまいちピンときませんでしたが、子どもの頃よく使ってた言葉「ロケットランチャー」。この「ランチャー」の「ランチ」です。子どもころといえば、機動戦士ガンダムに出てきた「ランチ」も同じで、港などで人や荷物を運ぶための、機動力のある船という意味だそうです。
WEBサイトの公開やWEBアプリの提供などによく使われていたようですが、今ではさまざまな場面で使われるようになりました。単純に「立ち上げ」の意味で使えば、できるビジネスマンを演出できるでしょう、おそらく(笑)。
「ローンチ」の担い手
いかなる事業においても「ローンチ」はたいへんなものです。特に航空機の開発は、莫大なコストがかかり、メーカーだけの力では実現できません。そこで、その商品の顧客である航空会社が予め、開発に足りうるだけの発注を行って、新しい航空機の製造開発を支援するという手法が採用されています。この航空機の製造開発、新型航空機の「ローンチ」を支える、顧客の航空会社を「ローンチカスタマー」といいます。1社であることもありますし、2、3社での共同といった場合もあります。また、顧客の需要を事前に把握するといったメリットもこの手法を取り入れる一因でした。
「ローンチ」からのさらなる飛躍
最近では、スマホや携帯型ゲーム機の普及により、据え置きゲーム機のシェア競争の話題も影を潜めた感があります。まだ、セガやSONY、ニンテンドーが熾烈なシェア争いをしている頃、FFやドラクエがどの機種から発売されるのかなど、大きな関心事でした。このようなメジャータイトルは、新機種発売の目玉として同時発売されることが多く、新機種の普及を左右するキラーコンテンツとしての役割を担っていました。その新発売と同時に発売されるソフトを「ローンチタイトル」あるいは「ローンチソフト」と呼び、現在でもそれは変わらず、新機種の「ローンチ」、ブランド構築にとって重要です。
さいごに
何事も立ち上げる、「ローンチ」することは困難です。そこまでに至るプロセスはもとより、その後軌道にのせるまでさまざまなハードルが用意されています。とはいえ、できるビジネスマンとして、仕事一つひとつうまく「ローンチ」していきたいものです。そのための「ローンチタイトル」、自分の武器を磨いておかないといけませんね。どなたか「ローンチカスタマー」になっていただけませんか?(笑)いい仕事をしましょう!