ボン、キュッと、くびれたところ
年末年始、何かとお酒を飲む機会も増えていると思いますが、いかがお過ごしですか?若かりし頃、ビール瓶一気飲みの時、単純に逆さにしても早くは飲めないので、必死に瓶を回していたこと思い出します。(よい子は真似しないようにお願いします)そんなわけで今回取り上げたコトバ「ボトルネック」。
「ボトルネック」は「瓶の首」
「ボトルネック」は、カンタンな英単語からできています。「ボトル」=瓶、「ネック」=首。直訳すると「瓶の首」、瓶などの細くなっているところです。アパレルの世界でも、首の部分が瓶の口のように、折り返さないで首に沿って細く立ち上がったカタチを「ボトルネック」と呼ぶそうです。
それがこのプロジェクトの「ネック」になっている
実はこの「ボトルネック」は、以前から比較的使われてきています。『このプロジェクトが進まないのは何故だ?』『どうやら○○が「ネック」になっているようです』なんて会話を耳にしますよね?
この「ネック」こそが「ボトルネック」に由来するものだったのです。先述べたビール瓶にせよ、一升瓶せよ、どれだけ瓶が大きくても出口が小さいと、大きさに比例してたくさん出ることはできません。瓶のようにあえて制御する場合には構いませんが、プロジェクトなど仕事において、どこか一部が効率よく稼働しないことによって、その全体が滞ってしまうと問題です。この効率よく稼働しない一部が「ボトルネック」です。
何故、一部が稼働しないだけで全体が滞るのか
では、何故、「ボトルネック」が存在すると全体に悪影響が出るのか。それは、80:20の法則などと呼ばれるパレートの法則に起因していると言えます。それは経済において、全体の数値の大部分が、一部の構成要素によって生み出されているという理論です。
例で言うと、『商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している』『仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している』などが挙げられます。これは、経済においてだけでなく、自然など他分野においても言える経験則のようなものだそうです。
つまり、さまざまな現象は決して平均的なものではなく、ばらつきやがあって、それを集約してみると一部が全体に大きな影響を持っていることが多い、というとても当たり前のことを言い表してるということです。しかし、一部が全体に大きな影響を与えているということは確かなようです。
さいごに
おかげさまで、いろいろな仕事をさせていただいていますが、その中でいつの間にか仕事の効率が下がっていることに気づいたりすることがあります。そんな時には、やはり「ボトルネック」なるものが存在していることがわかります。
今までの私の感覚では目詰まり的なものと認知していました。そしてそれは、全体のバランスが崩れた時に現れるような気がします。ただ、この「ボトルネック」が出現するとパフォーマンスが著しく低下します。
効率よく、いい仕事するためにも、バランスをとりながら仕事をしていきたいと思う今日この頃です。