I'm just guessing. (ただ当て推量をしているだけ)
2016年が始まってから、週刊誌やらスポーツ紙、ワイドショーなど話題に事欠かないですね。
さて、どれを話題にすベッキーか、ということで、やはり、ものすごいバッシングの嵐になっているベッキー不倫騒動。どっちが悪いとか良いとかここで語るの不毛ですし、両成敗ってのも関わっている人の関係からおかしなことになります。また、お相手が「ゲスの極み」っていうのですから、ある意味、ネタではないかと思ってしまいます。
さて、この「ゲス」ってどんな意味なのでしょう。もうよく知ってる方もいらっしゃるでしょうし、まったくビジネスとはほど遠いコトバですが、今回は「ゲス」を少し掘り下げてみます。
漢字で書くと
「ゲス」はもちろん日本語ですから、漢字があります。辞書には「下種」「下衆」「下司」と載っています。現代語としては、どれを使用してもいいようです。しかし、もともとは漢字が表すように、違いがあったそうです。
「下種」は、下々の種という意味で、種姓は血筋や家柄で、家柄が低い生まれということでしょう。「下衆」は、源氏物語にも登場する古いコトバで、身分が低い、下女などという意味で使われていたようです。「下司」は、中世日本の荘園や公領で、現地の実務をしていた下級役人を差し、役職の低い人という意味合いでしたが、江戸時代では現代語のような意味合いで使われています。例としては、江戸時代の人情本・郭の花笠で「成程下司の知恵は後からで、・・・」とあります。
と、もともとは多少の意味合いの違いがあれど、身分や役職など、社会システムが変化していく中で、「ゲス」は単純に卑しい人、心が貧しい人へと意味合いが転化していったのでしょう。そして、いくつかの諺にもなっています。
ここでいくつか挙げてみます。ゲスの勘繰りは、品性がなく心が卑しい人は何事でも余計な邪推を巡らせ、相手の悪意や敵意を疑ってしまうということ。ゲスの逆恨みは、卑しい人は、好意で忠告してくれたことでも、悪口と受け取ってしまい、逆に恨んでしまうこと。また、ゲスの後知恵は、愚かな人、教養のない人は、大事なときによい考えが浮かばず、物事が終わった後に名案を思いつくということなどがあります。
また諺ではありませんが、北斗の拳のラオウも作中、「ゲス」をよく使っていますね。
さいごに
昔は、生まれや身分、役職など低さを表していた「ゲス」ですが、現代では、卑しい人、心が貧しい人へと意味が変化してきました。さまざまな価値観が混沌となっている昨今、どんな人が「ゲス」かはわかりませんが、他人のふり見て我ふり直せ、どうしていくベッキーかは自分の心に正直にまっすぐ生きていこうと思う今日この頃でげす。