世界中のサプライヤー(企業)とバイヤー(買い手)を繋ぐマッチングサイトとして有名な
「アリババ」。
普段の生活ではあまり聞き慣れないサイトかもしれませんが、世界最大の株式公開を行ったとして注目を浴びています。
そんな企業の代表となると、エリート街道を突き進んできた人だろうなと思いますが、実はバイトの面接に何度も落とされるといういわゆる「落ちこぼれ」だったそうです。
今回はそんな落ちこぼれから個人資産2兆3千億円まで登り詰めたアリババ創業者
『ジャック・マー』さんから仕事術を学びたいと思います!
ジャック・マー
1964年、中国広州に生まれたジャック・マー(本名:馬雲(マーユン))さん。
学生時代の成績は良いとは言えず、特に数学が苦手だったようで、大学入試では1度目が1点、2度目が31点と2度の不合格により進学を諦めたほど。
バイトの面接ではケンタッキーを受けて24人中23人が合格、マーさん1人が落とされたり、警察の試験でも5人中マーさん以外の4人が合格するなど、なかなかの落ちこぼれっぷり。
ただ、英語は優秀だったので、自宅付近のホテルで外国人と話したり、観光ガイドを無料で行い磨きをかけていきました。
再び大学進学を目指したマーさんは得意の英語で一点突破し、英語科へ進学。
卒業後は大学の講師として英語と国際貿易について教えます。
1995年にアメリカでインターネットに出会い、可能性を感じたマーさんは中国初のビジネス情報発信サイト「中国イエローページ」を開設、注目を浴びるも政府の圧力により同サイトは政府の管轄下に、マーさんは経営権を失ってしまします。
それでも諦めなかったマーさんは1999年に独立し、アリババを創業。
B2B(企業間取引)を主軸としたマッチングサイト「アリババ」は海外に商品を発信できていない中小企業から大きな注目を浴び、2014年に上場した際にはIPO(新規公開株)により218億ドルを調達、世界最大の株式公開を成し遂げました。
ソフトバンクの孫正義さんとも交流があり、お互いが会社の取締役を兼任し提携関係を築いています。
人生の節目で幾度となく挫折を味わってきたマーさん。
諦めることなく成功へ辿り着く秘訣はなんだったのでしょうか?
強みだけでなく「弱み」も生かす
マーさんはIT業界の出身ではない為、ITの技術面には強くありません。
普通に考えれば、それは「弱み」として足枷になりかねませんが、マーさんはそれを「強み」に変えていく事が大事だといいます。
アリババを利用する中小企業の経営者にはマーさんと同じようにITに詳しくない方が多く、そういった経営者と同じ目線でアリババを見ることで、利用しやすいか検討・改善が可能となるのです。
「知らないからやらない」「技術がないからできない」と諦めるのではなく、今の自分にできる事を考え挑戦していく事が大事なんですね。
逆転の発想というのはどんなビジネスにおいても重要な考え方です。
行き詰った時こそ考え方を改めてみる事で前へ進む事ができるのではないでしょうか。
文句を言わない
また、マーさんは「自分の周りに文句や不満を言っている人がいたら、そこにビジネスチャンスがあると考えるべき。」と語ります。
他人の文句を聞いたら「自分なら解決できるんじゃないか」と考え、それを広げていく事で新しいビジネスが生まれます。
まさにアリババがその例で、資金のない中小企業は海外の展示会などに行く事が出来ず、販売先が増えない事に悩んでいましたが、誰もそれを解決しようとはしませんでした。
そこに目を付けたマーさんがアリババを設立する事で中小企業の悩みを解消、ビジネスを成り立たせたのです。
誰しも仕事や人生において文句や不満は出てくるものです。
しかし、それを吐き出して終わりにするのではなく、「解決する為にどうすればいいかを考える事」が重要なのではないでしょうか。
いかがでしたか?
たとえ苦手な事が多くても、考え方を変えることで道は開けます。
もし仕事で文句を言いたくなるような状況に直面しても、解決する事を目指す考え方を癖付けていく事で様々な事がビジネスチャンスに生まれ変わるのではないでしょうか。